59'S 日々是口実




噺家A その三

     六

 

楽屋で皮のジャケットに着替えた喬志師匠が待っていた。

「良かった。ちょっと行こか」

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小沢一郎を追い越して行ったもの|日々是口実2012-026

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自民党幹事長時代の小沢一郎が、次期総裁候補だった宮沢喜一らを個人事務所に呼んで面接したのは、1991年のことだった。当時小沢は49歳。今の私より若いのだ。
当時、野田佳彦総理は千葉県議会議員。翌年日本新党にはせ参じる。
自民党谷垣禎一総裁は、衆議院議員当選三期目。地盤を野中広務と分け合っていたが、この地盤割りをしたのはほかならぬ小沢一郎だった。



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「水みたいな文章」|こうしたらええのと違うか2012-003

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先週、私たちが文章を書く上で目標にすべきことは「達意の文章」だと説明した。 
 

日本語の文章というのは未熟で、書きなれない人が書いてもなかなか伝わらない。

だから、文章を書く上で目指すべきは、ただ一つ。「書いてあることが相手にわかる」ことなのだ。
 

「書いてあることが相手にわかる」文章、
私はそれを「水みたいな文章」と呼んでいる。

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原辰徳氏は、お仕事を頑張ってほしい|日々是口実2012-025

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 巨人監督の原辰徳氏に関するスキャンダルが発覚した。この話は野球とは全く関係がないので、こちらで紹介することとする。

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大相撲改革が骨抜きになった日|相撲に物申す2012-003

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日刊スポーツの記事から

 

日本相撲協会は19日、東京・両国国技館で、全親方らで構成する評議員会と理事会を臨時で開き、将来的な協会管理を決めている年寄名跡について、協会が親方から名跡を引き取る際に支払う方針だった「特別功労金」は給付しないことを正式に決定した。

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「微妙な関西弁」どないやねん?|日々是口実2011-024

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年も昔の話だが、上方落語協会というところに勤めていた時、当時会長だった桂小文枝師(のち五代目文枝 故人)の車に同乗する機会が何回かあった。弟子の桂坊枝さんが運転する車の後部座席で、師匠にいろいろ報告するのだが、私の言葉のアクセントが少しでもおかしいと「ちがう、それはこうや」などと、いちいちダメ出しをされた。続きを読む

最高の料理を味わったような満足感|火曜日は本の日

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海老沢泰久『美味礼賛』

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「花は咲く」を歌う人が語りかけてくるもの|日々是口実2012-023

NHKの地上波やBSから「花は咲く」という歌が流れると、私はパソコンを打つ手を止めてしまう。曲も良いのだが、この歌を一生懸命に歌っている「人の顔」に見入ってしまうのだ。
ダイジェスト版

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仏像泥棒は、地獄に堕ちろ!|日々是口実2012-022

hibikore

私が今、住んでいる住宅地は、私が小学1年頃に造成された土地である。“天地創造”みたいな感じで、一面の大地がブルやユンボで掘り返されていたのをおぼろげに覚えている。

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かやくご飯茶漬けは、かつおの三重奏|いやしい系2012-03

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炊き込みご飯、関西ではかやくご飯、味ご飯、色ご飯、五目御飯。

よく関西の人はかやくご飯をおかずに白いご飯を食べると言われる。まさかと思われるかもしれないが、箕面で旅館をやっていた曾祖母は、本当にそんな風にしてお昼ご飯を食べていたのだそうだ。

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お寺のコラムです
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OlympusPEN
料理やお寺なんかも、OlympusPENで撮っている。でかいデジカメよりもきれいに撮れる。難しいことはわからないが、今のところこれで十分。 4年前にフルキットで買ったので、凄く高かった。 しかし、今、ほぼ同じ性能で、3万円以下であるのだ。ショックだが、今度カメラを買い替えたくなったら、やっぱりPENにすると思う。
私の本棚
今、「中世」という言葉が変貌しつつある。この本は、「そうだったんだ!」という驚きがある。歴史好きならおすすめだ。


最近また読み直したのだ。「いいなー」と思った。これほどページをめくるのがもどかしいほんはちょっとない。書かれた人も書いた人も今はいない。


この先生の本は不滅だろう。日本も世界も混迷しているが、歴史に学べば視界は開けてくる。文章がいいのだ。


佐野眞一の本では『カリスマ』がお勧めだ。中内功という人が、何をしたか。それが我々のライフスタイルにどんな影響を与えたかがよくわかる。


落語について知りたければ、この本を読むに限る。子供向けだが、高度な内容をかくも易しく説くことができる桂米朝の知性に感嘆。


落語についてもう1冊。六代目圓生は、明治を知る最後の噺家。きれいな昔の言葉が活字に掬い取られている。この本を読んでいる最中に圓生師急逝。泣いたなあ。