タモリというタレントについて、意識することはほとんどなくなった。「面白いのか、面白くないのか」考えることももはやない。ただテレビの中に存在し続けている。もうデビューから38年目を迎えている。
ビートたけしが笑えなくなってから、どれくらいが経つのだろう。もうほとんど期待はしていない。見ているのが辛くさえある。しかし、世間はそうではないようだ。
特にTBSがそうだが、スタジオの面々は、たけしが何か言うと、酸欠になりそうな勢いで笑っている。ご苦労なことだと思う。
司馬遼太郎の『街道をゆく』の「叡山の諸道」という章には、比叡山延暦寺で行われる天台宗の僧侶の試験「法華大会」の前日、比叡山ホテル(現ロテル・ド・ヒエイ)で、親とともに酒を飲む受験生の若い僧侶が描かれている。
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このところAKB48の総選挙の話を耳にしない日はない。一昨日は開票があったようで、民放はおろかNHKも、そして朝日新聞からサンケイ新聞まで。あらゆる大メディアがこれを「ニュース」のように取り上げた。どこかの県知事選よりもはるかに大きな扱いだった。
すいません、今日は「日々是口実」をもうひとつ。
NHKは必死になって「今」に追いつこうとしている。夜中零時からやっている「NEWS WEB 24」もそうだ。まるでフリーターの兄ちゃんか。秋葉原のオタクのような今どきの学識経験者(ナビゲーター)と、あどけない話しぶりの橋本奈穂子アナウンサーが、リアルタイムのニュースを取り上げる。
最近また読み直したのだ。「いいなー」と思った。これほどページをめくるのがもどかしいほんはちょっとない。書かれた人も書いた人も今はいない。
この先生の本は不滅だろう。日本も世界も混迷しているが、歴史に学べば視界は開けてくる。文章がいいのだ。
佐野眞一の本では『カリスマ』がお勧めだ。中内功という人が、何をしたか。それが我々のライフスタイルにどんな影響を与えたかがよくわかる。
落語について知りたければ、この本を読むに限る。子供向けだが、高度な内容をかくも易しく説くことができる桂米朝の知性に感嘆。
落語についてもう1冊。六代目圓生は、明治を知る最後の噺家。きれいな昔の言葉が活字に掬い取られている。この本を読んでいる最中に圓生師急逝。泣いたなあ。
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2023年で14年目を迎えました。引き続きお読みください。