二十一歳。若くて勢いのあるお相撲さんが出てきた。
○西前13舛ノ山―西前9時天空● (突出し)
立ち合い、時天空は、左手で舛の額を張ったが、舛は全く動じることなく、後の先で低く当たると、右手を時の胸にあてがって筈で攻める。全体重を載せて攻めたために、時天空の体は浮き上がってしまった。土俵際で粘ろうとする時に、舛は大きなおなかを突き出して、最後は半身になりながら体を浴びせかけた。
まさに勢いに乗っている。181cm178kgあるが、下半身はほっそりしている。こういうタイプは、スピード感のある押し相撲が多いのだ。
ただし、もっと体力のある、足腰の強い相手にはなかなか通用しないだろう。勝ち込んで上位に当たった時に、その真価が試される。