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名古屋場所は、稀勢の里も調子がよさそうだ。

○東大関稀勢の里―東前2碧山● (寄り切り)



稀勢の里の体つきは、北の湖によく似ているなあと思う。ともに左四つ。固太りで、丸い肩をぶつけたり、体の下に腹を入れて相手の重心を起こし、怒涛の寄りで勝つ相撲だ。


稀勢の里は、北の湖よりも10cmも上背があるのだが、今の土俵では目立たない。さらに大きな外国人力士が、上位にいるからだ。日本人力士には大変な時代だ。


碧山は初顔合わせ。少し碧の方が大きい。気合十分の稀勢は碧の上突っ張りを下からあてがって前へ進む。
碧の突っ張りは腰が入っていないから威力がない。
逆に突いて土俵際まで追い詰めたが、ここですぱっと碧に左を入れられた。稀勢の脇の甘さは大きな欠点だ。
しかし稀勢は落ち着いて上手を取ると引き付ける。胸が合う両力士。
こうなると、足が短い方が勝ちだ。稀勢は、太鼓腹を碧の腹の下に入れてがぶる。重心が浮いた碧は、小手投げを打とうとするが構わず寄り切った。


左を差されても、地力差があり、落ち着いて相撲が取れたことが大きい。


碧山は、今場所は勉強だ。

 

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