句点「。」と読点「、」は、明治期以降の新聞、出版物などで使われるようになった。

しかし、句読点が正式に公用の文章に使われるようになったのは、戦後になってからだ。まだ歴史は浅く、用法も定まっていない。

句読点は何のために使うのか?

句点は、文章の切れ目をはっきりさせるために使う。句点がなければ、一読しただけではどこで切ればよいのかが分からず、読みにくい文章になってしまう。

読点も文章を読みやすくするために、意味の区切りなどで使う。読点は、書き手によってさまざまに使われている。

実は、「水みたいな文章」を書く上で、読点は非常に重要なポイントだ。

学校では「文章を声に出して読んでみて、息継ぎをしたくなるところに読点を打ちなさい」と教えられたと思うが、もう少し明確な法則があるのだ。

 

読点の使い方(1)主語の後

主語の後には、読点を使う。

 

例)私は、大学生である。

例)大部分のサラリーマンは、年俸制ではなく月給制だ。

 

読点の使い方(2)接続詞の後

接続詞は、文章の流れを促したり、変えたり、並列の事例を並べたりするときに使う。いわば文章の「交通標識」のようなものだ。接続詞は文中で、はっきり目立たせる必要がある。こういうときに読点を使う。

 

例)だから、私はやめようと言ったんだ。

例)しかし、考えたようにはいかなかった。

例)また、こういう考え方もある。

 

読点の使い方(3)修飾語の後

言葉を修飾する修飾語が重複したり、長くなったりする場合にも読点を使う。

 

例)大人の背の高さ以上もある、古時計。

例)前半戦の不振を挽回するため、ニューヨーク・ヤンキースは大幅な補強をした。

 

※ただし、一つの文章に修飾語が二つ以上ある場合は、最初の修飾語にだけ読点をつけて、それ以後はつけない。

 

例)前半戦の不振を挽回するため、それまで昨年の戦力で戦っていた、ニューヨーク・ヤンキースは大幅な補強をした。

 

ではなく 

 

例)前半戦の不振を挽回するため、それまで昨年の戦力で戦っていたニューヨーク・ヤンキースは大幅な補強をした。

 

となる。

反対に言えば、修飾語が二つ以上ある文章はできるだけ書かない方がいい。

 

読点の使い方(4)倒置的な表現の後

 

印象的な文章を書くために、主語と述語を反対に並べる倒置法という表現がある。これを使うときには、読点を用いる。

 

例)行ってきたのだ、東京モーターショーに。

例)そのルーズさがいけないのだ、君の場合は。

 

読点の使い方(5)強調するとき

 

強調したい言葉のあとに読点を使います。

 

例)あなたにこそ、これを読んでもらいたい。

例)美しい富士山、まさに日本の心だ。

 

読点の使い方(6)「間」を取りたいとき

 

少しレベルの高い用法だが、時間的な「間」を取りたいときにも読点を用いる。

 

例)一瞬驚いたような顔を見せたあと、彼はにっこりとほほ笑んだ。

例)花火は細く糸を引くように空に昇っていき、巨大な円弧の華を描いた。

 

一つの文章で読点が3つ以上あると、読みにくいうえにかえって意味が分かりにくくなる。読点が増えそうだなと思ったら、文章を分割するようにするべきだ。

 

例)私は、毎日日記をつけているが、様々な発見があるうえに、生活のリズムができて、とても良いと思っている。

例)私は、毎日日記をつけている。様々な発見があるうえに生活のリズムができて、とても良いと思っている。

 

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください! ↓