昨日、ロンドン五輪、柔道の試合がすべて終わった。男女合わせて14階級で、日本は金1、銀3、銅3。ちょうど半分の階級でメダルを獲得した。
選手の戦績と、国際柔道連盟でのランク、対戦相手との通算対戦成績を紹介する。男子。
いつもそうだが、柔道は階級が上がるにつれて、早い時期に敗退するようになる。重たいクラスは鬼門なのだ。
男子では、平岡を除いて国際柔道連盟のランキングとほぼ同じ結果になっている。柔道のじょつ力の序列をひっくり返すのは難しいのだ。
そのなかで世界10位の平岡が銅メダルを獲得したのは、大したことだと思う。
世界ランキングを見ても、篠原監督は、今回金を取るのは難しいと思っていたのではないだろうか。
男子は五輪初出場の選手だけで選手団を構成しており、次回に期待が持てるのではないか。
女子
世界ランキングは男子よりはるかに高い。福見友子、中村美里は順当ならばメダルに手が届いたはずだが、いずれも対戦成績で勝ち越している相手に負けた。本来の力が出せなかったのではないか。
松本薫は、その中、驚異の精神力で唯一の金を獲得。対戦相手に恵まれた部分はあったが、柔道界の救世主的な活躍だ。
女子も階級が上がるとともに早く敗退する傾向にあるが、78kg超級は杉本が銀。決勝のブランコは、これまで4連勝していたが、昨年初めて負けて、力関係が逆転しつつあったようだ。しかし、偉業だ。
女子も五輪経験者は中村美里だけ。経験不足は否めなかったのではないか。
柔道の「質」も変化しつつあり、日本柔道は「本家」の意識を変えるべき時が来ているのだろう。
男子金なしの結果は、この表からすると順当に思えますね。「五輪史上初」などと糾弾する論調がこれ以上強まらないとよいのですが。
世界ランク以上の結果を期待される種目として、男女マラソンを懸念しています。
代表選手のベストタイムや2011年タイムなどからすれば入賞争いのレベルだと思うのですが、マスコミはそうは扱わないでしょうから。