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文章は「読む」よりも「見る」。いろいろなテクニックを紹介してきた。さらに、もう1つ紹介しよう。それは「記号」。

■●○◎・など現代の日本語表記では、多くの記号を使うことができる。

「記号」は文章における「道路標識」のようなものだ。読む人の目を引き付け、立ち止まらせる機能を持っている。

「記号」は、漢字、かなやアルファベットなどよりも強いインパクトがある。それだけに、使いすぎたり用法を誤まったりすると、文章がかえって分かりにくくなる。何に使うか、どのように使うかをはっきり意識して使うべきだ。

 

記号の使い方

 

1)見出し 情報のまとまりに「意味」を持たせる

 

■や●などで文を括り、記号の後にまとめのフレーズをつけることで、「見出し」を作ることが出来る。

 

例文1)

野田佳彦内閣が消費税引き上げ法案を閣議決定した。これから国会審議が始まる。そこで、あらためて増税問題を根本に戻って考えてみたい。

■増税実現に高ハードル

 条文は玉虫色とはいえ、政府が成長率を数字で示すのに強く抵抗していたのを考えれば、法案がこのまま成立したとしても、実際に増税するには高いハードルが課せられたとみていいだろう。

■「所得再配分」の財源は

増税に伴う制度設計もずさんさが目立つ。医療と介護、保育などの自己負担合計額に上限を設ける総合合算制度、共通番号制が始まるまでの低所得者に対する簡素な給付措置、住宅課税や消費税との二重課税が指摘されている自動車取得税・重量税の扱いなど、ざっと法案をみただけでも「検討中」ばかりだ。

■ちゃぶ台返しの論争を

野田首相はよく「ちゃぶ台返しはダメだ」と言うが、国会は政府ではない。国会議員は政府がこしらえた議論の土俵を壊すところから論戦を始めねば。

 

見出しは「その部分だけを読んでも、文章の大意がつかめる」機能を持っている。記号を使って見出しを立てることで、文章は飛躍的にわかりやすくなる。




2)記号を変えることで、論点を際立たせることが出来る。

 

たとえば長所、短所を分けて書くときに、長所を○短所を●にするだけで、ぐんと論点が整理される。

 

例文2

IT活用による○メリットと●デメリット

 

○正確で迅速な処理

○企業資源の一元管理

○単純ミスの排除

○情報伝達が容易(メール等)

○データー保存に場所をとらない

システム管理に専門知識を要する

例外的な処理の対応が難しい

情報漏洩(不正コピー、不正アクセス)

ウィルス・停電等によるシステムダウン

多額の設備投資

 

3)注釈、追加なども記号で表現する。

 

*などの記号は、注釈、追加などに用いる。本文に載せるほどではないが、付け加えたいことや、文中の言葉の説明、特に注意してほしいことを採録するなどに使用する。

 

例文3

ヤフー子会社が23億円申告漏れ 「のれん代で税回避」

 

ネット検索大手ヤフーの完全子会社「IDCフロンティア」(東京都新宿区)が、東京国税局の税務調査で、2009年2月の設立時に計上した「のれん代」処理が企業再編税制を使った租税回避に当たると指摘されていたことが1日、分かった。

 申告漏れ額は、のれん代約100億円のうち、設立から10年3月までの14カ月間に損金算入した計約23億円で、追徴税額は過少申告加算税を含め約6億円。IDC社は処分を不服として東京地裁に提訴した。

※のれん代 のれん goodwill)とは、企業の買収・合併時の、「買収された企業の時価評価純資産」と「買収価額」との差額のこと。 

 

記号は強い薬のような効果がある。使うことで、注目度は上がるが、乱用すると文章全体がごちゃごちゃして、かえって解りにくいものになる。意味だけでなく、見た目のバランスも考えて使用したい。


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