iyasiike

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豚かつの食べ方は2種類あると思う。一つは黒いソースに、豚かつを刺身のようにつけて食べる食べ方。もう一つは、豚かつにソースがあらかじめぁぁっているもの。かけるのは豚かつソースの時もあるが、洋食風にデミグラスソースをかけるものもある。これ、関西に多いようだが。

どっちも好きだ。

大阪市の本町に「幸福堂」という豚かつ屋があった。ここはデミグラスソースをかけて出すタイプだったが、とにかくかつが巨大。レギュラーでも厚さ2cmはあろうかという大きさだったが、「ダブル」と頼むと、煉瓦みたいな豚かつがどんと出てきた。

ベーブ・ルースみたいな顔をした親父が、一枚一枚上げていく。素手でかつをフライヤーに入れていくのだが、確実に指先が油に浸かっている。ゆうゆうたるものだった。

豚かつは絶妙に火が通っていて、ややあっさり目のソースがよかった。そして何より、ご飯と素晴らしく良く合った。ご飯も超大盛り。キャベツとマカロニサラダは食べ放題。若い頃は、食欲が唸りを立てるのがわかったものだ。

カウンターだけでの店だったが、まるで「大食道場」みたいに、あとからあとから大男がやってきて黙々と食べるのだ。カウンターには何種類ものふりかけが置いてあったのも印象的。中には女性の常連もいた。

その親父さんがどうなったかわからないが、息子と思しき若い男が店を継いで、嫁さんと、母親らしき女性とやっていたのだ。味は変わらなかったが、ダブルはなくなった。その倅が、いつでも機嫌が悪いのだ。嫁や母親に当たるだけならいいが、客にもきつい言葉を投げつける。私は食欲があるときに時折行っていたが、いつも気まずい感じがした。で、いつの間にか消えてしまっていた。惜しいことをしたと思う。

 



さて、同じデミグラス系のかつを出す店。大阪市西区の「大富士」。この店は、丁寧に料理をしている、という感じがする。何でもきっちりとしている。しょっちゅう行っているわけではないが、思い出したように行くと、いつも満足する。衣がはがれたりしないし、バッターも軽い。

ここで私はよく、A定食(1150円)を注文する。

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 子どもみたいでちょっと恥ずかしいのだが、私は洋食に赤いスパゲティが添えられていると、すごくうれしいのだ。小さい頃に百貨店の大食堂で食べた「お子さまランチ」の記憶があるからだろう。

このエビフライもなかなかおいしい。

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一口かつ。肉のギャザリングがうまいのだと思うが、柔らかい。デミソースに良く絡んでいる。ご飯に実に良く合うのだ!

 

変な誉め方をするが、この店、あまり混まない。いつ行っても、ゆっくり食べることができる。これも味の内だと思う。

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