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「鯛めし」といえば銀座かどこかの名店で、渋い背広の紳士が二人、遅めの昼食に食べているような印象がある。この場合、小鯛を一匹使った炊き込みご飯だ。愛媛県の今治あたりの郷土料理。これもうまいが、宇和島の鯛めしは、「反則やろ!」と叫びたくなるうまさだ。

なぜか宇和島地域でしか食べることができない。駅に近い「かどや」の鯛めしが有名だ。

「鯛めし」と注文すると、こういう形で出てくる。

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甘辛い出しが入った小鉢に卵が割り入れてある。右手の刺身は鯛である。この刺身を出しが入った小鉢に入れ、からめるのだ。

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で、それを、そのまま熱いご飯にかけるのだ。小鉢に注ぎ口がついているのは、液体分をうまく注ぐため。刺身なんかは箸でのっける。こういう状態になる。

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あとはしゃばしゃば食べるだけ。うまいのなんの。感覚でいえば、めちゃくちゃ上等な卵かけごはん、という感じ。口の中にさらさらっと入ってくるし、鯛の身独特のほのかな香りが立ち上ってくる。

鰻のひつまぶしのように、おひつにご飯が3倍弱ほど入っているのだが、あっという間に食べてしまった。


伝承によると宇和島の沖合に浮かぶ日振島を拠点とする漁師が、船の上で掻きこんでいた漁師飯だと言う。私はわざわざ船で日振島にも行ったが、島にはそもそも食べ物屋さんがなかったので、確認できなかった。


実は宇和島駅周辺には何軒か「鯛めし」を食べさせる店はあるのだが、味はかなり落ちる。松山市の「五色素麺」でも「宇和島鯛めし」を食べることができるが、これも少し違う。

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別に特別なものは使っていないのだ。家へ帰ってから材料を買ってきて、出しはそばつゆで代用して作ってみたのだが、これが一番「かどや」の味に近かった。

出しに卵を割り入れるのだが、出しがかなり多くないと、しゃばしゃば感が出ないようだ。

うちの子どもも大好きだ。


でも、新しい鯛の刺身はなかなか入らないから、最近はやっていない。

「かどや」さんは創業60年近い老舗だが、地元では大きな外食チェーンでもある。宇和島港にちかい「弁天町」店や松山市南部にも店を出している。ここでも同じ味が楽しめる。
 

たぶん、最初に食べた人は「これは反則やろ!」と言いたくなるはず。行ってみ。 

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