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kotosyo-201211

九州場所を生で見て、琴奨菊の人気の高さを実感した。不器用な大関だが、場所を盛り上げるためにも勝ってほしかったのだが。

○西大関稀勢の里東大関琴奨菊● (寄り切り)

 

タイミングが合わず、先に突っかけた稀勢、行司が押しとどめる。仕切り直し。
 

また稀勢が先に手をつく。琴は重心を上体に移動させて左手を付く。頭で当たり合う両力士。稀勢の左がすぱっと入る。こうなると上背がある稀勢は琴の上体を起しにかかる。琴の左からの揺さぶりも利かず。なおも土俵中央で踏ん張る琴。
廻しに手がかかった稀勢は、土俵中央で一呼吸おいて、寄り立てる。踏みこたえる琴は、おっつけて稀勢の左下手を切ったが、すぐにまた掴まれた。

琴は稀勢の右上手に手がかかったが、すぐに切られる。では巻きかえようとしたタイミングですかさず稀勢が寄り立てる。左から下手投げを打とうとする琴、稀勢の体は伸びたが足を送って残す。
稀勢の体の下に入った琴は攻勢に出るが、寄られながらすくい投げを打った稀勢は、ぐいっとひと腰入れて寄り返す。
琴が寄り立てる。踏ん張る稀勢、それではと左下手投げを打つ琴、そのタイミングで稀勢は右上手をつかむと、なおも下手投げを打とうとする琴の体を掴まえて一気に寄った。たまらず琴は土俵を割った。

 



稀勢の里の懐の深さ、柔らかさが存分に出た。器としては、やはり稀勢の方が大きい。

琴奨菊は、掴まえられると投げを打つしかないが、稀勢の里には効果がなかった。

 

昔の相撲のように、がっちりと両力士が組み合った好一番だった。

 

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