hibikore


日本未来の党はどこへ行くのか。焼け跡で相続争いが始まったような騒ぎである。

改選前61あった議席は、9に減った。4人いる副代表の内、飯田哲也氏、山田正彦氏も落選した。小沢氏の側近第一位の東祥三氏も落ちた。

勝敗でいうと9112敗。勝率でいえば、57210敗の民主党よりもひどかった。

 

開票後、嘉田由紀子代表は、滋賀県知事との兼務を滋賀県議会から問題視され、窮地に陥った。

そこで党代表の実務を分担させるために阿部知子氏を共同代表にするという提案を、両院議員総会で行ったが、小沢氏に近い議員が反発。反対に小沢氏を共同代表にする提案をしたが、嘉田氏はこれを否定したという。

 

日本未来の党の、衆参17人の国会議員の内、衆院7人、参院8人は旧国民の生活が第一からの合流組だ。他は亀井静香氏、阿部知子氏の二人しかいない。

多数決でいえば旧小沢一派が圧勝する。
議席もない、シンパもいない嘉田代表は、お飾りに過ぎないとの見方もある。

「国民の生活が第一」は、浮動票を取り込むために小沢色を薄めることを画策し、清新なイメージのある嘉田由紀子氏を代表にした。党の看板も書き換えて選挙戦に臨んだが、「衣の下の鎧」を見抜いた有権者は、厳しい鉄槌を下した、ということになろうか。

 

私が信頼しているブロガー仲間が、選挙公示前から「日本未来の党」の支持を表明していた。
彼は、電力会社や官僚、政党の欺瞞を徹底的に暴き、一人で電力会社を相手取って論戦を挑むような猛者だった。そんな男が小沢氏の支持を表明したということは、正直に言ってショックだった。
ひょっとすると、小沢氏は正しいことを言っているのかもしれないという気持ちが、心の底にわき始めた。

 

しかしながら、今回のこの騒動を見ていると、相変わらずの小沢流だな、と思ってしまった。


小沢氏は、自分からは決して「代表になりたい」とは言わないのである。側近を使って、圧力をかけるだけだ。両院議員総会に小沢氏は出席もしなかった。論争の場から姿を隠して、傀儡を動かしていると言われても仕方がない。
 



一説によれば、嘉田由紀子氏は小沢氏の共同代表を拒絶する気はなかったとも言われている。小沢氏も嘉田氏の過分な負担を取り除くために、一肌脱ぐ気で共同代表を買って出たとの話もある。しかし、嘉田氏と小沢氏の仲を裂こうとする人物がいて、偽の情報を流布しているというのである。

 

わずか17人の政党にしては、大げさな話だ。小さな職場の忘年会ほどのメンバーしかいないのに、なぜそんな腹の探り合いがおこるのか、わからない。ことの真偽もわからない。

いつも小沢氏周辺には、こうした気持ちの悪い権力闘争が勃発するのだ。大昔の海部降ろしから、最近の野田降ろしまで。いつも陰謀めいたものが立ち上がるのだ。 

 

正しいことをやろうとしているのかもしれない、と私は今、思い始めているが、それを国民に知らしめ、支持を集めるには、小沢氏のやり方はあまりにもまずいと思う。

人気がないと認識しているからかもしれないが、人の陰に隠れて物事を動かそうとする体質が染みついている。それが、有権者をして「何か良からぬことを考えている」と思わせている。

 

嘉田由紀子氏は今、心の底から後悔しているに違いない。新幹線新駅の問題に立ち上がって以来、市民派、環境派、男女同権推進派のリベラルな地方政治家として築いてきた圧倒的な人気、信頼は、今回の選挙で地に落ちた。

その上、正視に堪えない権力争いにまで巻き込まれた。彼女は「小沢さんに汚染された」と思っているかもしれない。そんな顔つきになっている。

 

そういう意味では、嘉田氏でさえも小沢氏の「真価」を認めていないのではないかと思う。不幸である。
小沢氏は、こういう形で政治生命を終えるのではないかと思う。

 

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください! ↓