世の中というのは愉快なことばかり続くわけではない。苦虫をかみつぶすようなこともしばしば起こる。50余年も生きていればそれはお約束ではあるのだが。

これまでの憂鬱は、具体的な顔なり、名なり、人柄なりをわかっている人から、具体的にもたらされるものだった。

そしてその憂鬱の大部分は、私が蹴りだしたボールに端を発しているのであり、人様に責任転嫁できるものではない性格のものだった。

 

しかしネットで世間につながり始めてから、見ず知らずの人に横っ面を張られるような思いをすることが多くなった。

ブログを初めて4年、おかげさまで多くの人に読んでいただいているが、中には「荒らし」をする人がいる。大抵そういう人は、一時的に絡んでも短期間で去っていく。

しかし中に一人(だと思うのだが)、私にくっついて離れない人がいる。

その人は、相当に野球、ことにMLBに精通した人だと思う。

 

今からいうのは卑怯かもしれないが、私は「野球」が第一の趣味というわけではなかった。確かに小学校低学年から野球の記録を手帳につけ続けたのは事実で、以後ずっと野球の記録を追いかけてはいたが、その間に相撲が好きになり、ウリ科植物を追いかけたこともあり、モータースポーツや落語や歌舞伎、上方芸能も好きになった。軍艦も気になって仕方がない。寺を巡るのは今もライフワークだ。

 

野球との付き合いは長いが、ここまで深くべったりと付き合ったのは、ブログを始めてからだ。思いもよらずアクセスが上がって、毎日毎日野球のことを書くようになった。

ヲタク体質だからそれはちっとも嫌ではなかったが、書くうちにどんどんボロがでてくる。

私は30年来のコピーライターだが、この職業はあらゆる業界について「知っているふり」をしなければならない。短期間に情報を仕入れてうまく処理して文章にする。つまり「やっつけ」である。

そういう部分がブログにも出て、結構間違いをする。印刷物じゃないからスピード優先で書きまくる、ボロは後から後から出てくるが、直せばいいやという気だった。

 

しかし件の人はそれが我慢ならなかったようで、それを厳しく(えげつなく)指摘するのだ。私はその都度ぐさっときて、修正をする。確かに間違った私が悪いのだが、そこまで言うことないじゃないか、という思いを持ちながらも、それを言えた義理ではないと思って修正をしていた。

しかし残念なことに、その人は私の属性にまで攻撃をし始めた。

「広尾は三流大学、しかも一浪」というのは応えた。

確かに私は若いころ勉強はしなかった。だから偏差値的には大したことのない大学に入ったが、それでも得る者は多かった。

卒業後、学歴で大きなアドバンテージを得たことは無かったが、不利益もこうむらなかった。そもそも大卒5年もたてば、学歴だけでは世の中を渡ることなど無理だと気付くものなのだ。

それでも、わが母校を「三流大学」と呼ばれるのは、非常に悲しかった。自分の思い出や、仲間やOBや、そんなもろもろを差別されたように思ったからだ。民族差別の痛みが少しわかった気がした。

 

その上、その人は私を「在日」呼ばわりした。これは事実ではないが、ネットの世界では気に入らない人は誰でも「在日」扱いされる。私は「在日」が差別用語であってはならないと思うので、ことさら「日本人だ」という反論もしなかった。

 

そういうおかしな攻撃も交えていたが、その人は基本的には私の書いた野球関係の事実関係の指摘で私をつついてきた。それについては何も文句が言えない。

 

この4月に本を出した。この本はいろいろな手違いがあって、製版段階でのミスがあった。これは私がブログでするミスとは違う性格のものだったが、この人は発売日に本を買って、その日のうちに間違いを列挙したレビューをアマゾンに載せた。

それまで好調に数字を伸ばしていた予約数はぴたりと止まった。以後ランクは下がり続けた。

前年に役員を務めていた企業を契約解除されたこともあり、私は遊びだった野球のコンテンツを半ば真剣に飯の種にする必要に駆られていた。ようやく出版にこぎつけた本の挫折は非常に応えた。

しかし彼の言うことは間違いではないから、反論ができなかった。

 

ただ、同じ指摘をしてくれるなら、私にとってもう少し受け入れやすいものにしたいと思ったので、その人に歩み寄りたいと思っていた。そして少しはうまい関係が作れるようにも思ったのだが。

 

その人は、私ではなく、私が紹介した他の人間の本や雑誌にまで攻撃をするようになった。私の事なら甘受するが、他社の本や雑誌の売り上げまで妨害されるのはたまらない。私と同じように出版の芽を摘まれるのはたまらない、と思ったので私は彼のコメントを削除することにした。

 

もともと彼は「お前がスルーせずにかかわるから、こんなことになるのだ」と言っていた。遅ればせながら、そうしただけだったのだが。

 

以後、彼のコメントは見つけ次第削除するようにした。彼はHNをたびたび変えるのだが、IPアドレスの上の6桁が同じなので簡単にわかる。おそらくネットカフェなどで横並びのパソコンを使ってコメントをしているのだと思う。

 

削除を始めてからしばらく、野球関連のコメントも送ってきたが、私が彼のコメントを一切削除していると認識してからは、野球関連のことは姿を消した。そしてえげつない言葉をよこすようになった。

削除と言ったが、すべて保存しているので、その一部を紹介する。

 

どんなことを言っても三流私大の肩書じゃ、説得力なし、だよ。分かるかね、在チョンさん

 

半島人には島国根性が分からなくて当然。

お国にお帰り、そんなに日本が嫌ならば。

 

このブログに書き込む、常連は、在チョン同様、「俺様は野球に関して玄人のプロだ。無知な一般人を啓蒙してやる」的な、屈折した選民意識を持つ、自意識肥大なクズが多いからな。

いまどき、野球なんかの話をしているのは、墓場一歩手前のジジイ

 

また朴お得意の「都合が悪くなったら逆ギレ」か。

 

50過ぎてもこの幼児性、何とかならんのか。

少しばかり、三流マスコミにちやほやされているからって

いい気になるなよ、この三流人間、いやゴミが。

 

これが一番の傑作だろうか

 

お父さん、テレビなんて出ないで。

ただでさえ「在チョン」「シロブタ」って言われてクラスで虐められているんだから。

「お前、オヤジそっくりだな」なんて言われたら、

もう学校なんて行きたくない...

娘より

 



次第にコメントの数が減ってきたと思ったのだが、今日になって50本ものコメントが嵐のように襲ってきた。

IPアドレスはいつもと違うのだが、文面がほぼ同じなので同一だと思う。私の住所やプロバイダーまでを公表している。

相手にされないこと、無視されることがどれほど腹立たしいか、いらだつことか、その悲しみが、この文面から伝わってくる。

 

私は、削除をしたことでこの人のモラルを壊してしまったのではないかとも思っている。しかし、そうだとしても、それはその人の責任であり、私が責めを負うものではない。

 

こういうことがあると、ブログを書くことが本当に嫌になる。一つ一つの攻撃は、不当なものであっても本当に応えるのだ。

だとすれば、私も優しくあらねばならない。きつい言葉で感情をぶち返してはならないと今、思い至った。

明日からは、新しい気持ちでブログを新たに書き始めよう。もっと優しくなろう。

「友人」君、そういう結論に達しました。ありがとう。

 


 


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