2012年1月場所以来の新大関ができる。喜ばしいことではあるが、それで白鵬の牙城が揺らぐわけではない。大相撲は人材が払底していることを痛感する。
2012年1月場所には6人の大関がいたが、安馬こと日馬富士、鶴竜が横綱に昇進。把瑠都、琴欧州が大関を陥落して引退。
今は、琴奨菊、稀勢の里の2大関、定員があるわけではないが、椅子は1つ2つ空いていた。ここに豪栄道が座るわけだ。

しかし率直に言ってほとんど期待できない。

2011年以来の幕内上位力士の成績。赤字は優勝。

goueido


21場所(2011年3月場所は八百長問題で開催できず)で白鵬が13回優勝、安馬時代も含めて日馬富士が5回、鶴竜が1回、把瑠都が1回優勝。残る1回わかりますか?
前頭7枚目の旭天鵬が12勝3敗で優勝。
こうしてみると2012年がやや波乱の年だったが、それ以外は白鵬の天下。

この間、日馬富士が横綱に昇進、鶴竜が大関から横綱へと二段階昇進、琴奨菊、稀勢の里が大関に昇進したが、彼らの多くは昇進前の数場所だけ成績が良かっただけで、上がった途端に低迷している。

日馬富士は横綱昇進後、2回優勝しているが、この2場所を除くと82勝38敗勝率.683、並みの大関だ。
鶴竜に至っては横綱昇進後の方が大関よりも負けが込んでいる。
この二人は引き技、変化技が多く、技量、品格ともに横綱にはふさわしくない。
二人とも白鵬を破って横綱に昇進しているが、モンゴル勢の誼で勝たせてもらったんじゃないかとさえ思う。

大関陣は、平幕よりちょっとましな程度だ。唯一稀勢の里は10場所連続で二けた勝利を挙げていたが、ここ4場所で3場所が一桁と失速している。
期待された把瑠都も優勝した1年半後には引退と言う体たらく。

豪栄道は関脇に史上最長の連続14場所も在位したが、2回も7番の場所がある。番付運が良かっただけだ。また彼以外に有望な力士が出てきていない証拠でもある。
関脇在位時代の成績を見ても、また「96大関」が増えるだけだと思う。

強いお相撲さんは番付が上がるとともに星も増えて、とんとん拍子に出世したものだ。
今、そういう力士がほとんどいない。
白鵬以外のお相撲さんは、適当に勝ったり負けたりしながら番付を維持しているようにさえ思える。「互助組合」のようだ。

遠藤や大砂嵐など人気者は現れているが、どんどん強くなって白鵬を圧倒する力士になるとはとても思えない。遠藤は弱い。高見盛の道を行く可能性さえあろう。

昔と違って大相撲には、一流のアスリートが入門しなくなった。度重なる不祥事によるイメージダウンが大きい。
海外からの有望力士もそろそろ枯渇しつつあるのではないか。

白鵬は不世出の大横綱ではあるが、朝青龍の引退後ライバルに恵まれていない。ある意味で不運だとさえいえる。
大相撲はこの低迷期を脱する日が来るのだろうか?

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!


好評発売中、アマゾンでも




広尾晃 野球記録の本、アマゾンでも販売しています。