安倍政権は、今、必死に逃げている。半狂乱の籠池一家が髪振り乱して追いかけている。

今日の、自衛隊の南スーダン日誌にかかわる不祥事と、それに伴う稲田防衛大臣の特別防衛監察指示の話は、一連の籠池問題から世間の目をそらすための「撒き餌」だ。
おそらく南スーダンPKOからの撤退もそうだ。
二つともに唐突に政府筋から発表されたが、場合によっては稲田防衛大臣を切り捨ててでも、逃げ切ろうとしている。
案の定、今日のNHK7時のニュースのトップは自衛隊の不祥事だった。

今後も、籠池と関係のない政治問題やスキャンダルが不自然に明るみに出るだろう。

おそらく、安倍晋三は全能感に満たされていた時期があるのだろう。籠池が「安倍晋三記念小学院」の設立を申し出た時、断りはしただろうが、鼻腔を開いて喜んだことだろう。
籠池が狂信的で非常識な人間であることにさえ、気が付かないほどに安倍は慢心し、心を許していたのだろう。
私は安倍晋三と言う自民党育ちの政治家が、根っからの極右とは思わない。官僚政治家岸信介の孫でもあるし、官僚主導の保守政治、エスタブリッシュメントによる政治を目指していたのだと思う。
しかし、一強時代が続くうちに、安倍自身の考え方が先鋭化していったのだろう。
批判勢力がなくなり、怖いものなしになって、周囲が見えなくなったのだと思う。

安倍の周辺には低レベルの極右の影がちらつくようになった。ネトウヨは安倍政権になってから盛んになった。在日朝鮮人へのあからさまなヘイトスピーチも安倍政権になってからはじまった。
臭いごみためには蛆が湧くのだ。

しかし、極右は「思想」「信条」というより「感情」である。もともと「理性」があれば、こんな考えに取りつかれるはずはない。
極右は、裏切られた、切り捨てられると思えば、それまで尻尾を振っていた飼い主にもかみつくのだ。本当の狂犬は籠池本人ではなく、妻のようだが、彼らは怒りのあまり、不倶戴天の敵である共産党にまで暴露を始めた。
日本会議の大阪の幹部が、この程度の人間だったというのは、推して知るべし。

論客の中には「国政に関係のない一小学校をめぐる不祥事で、政治が停滞するのは国益を害する」と言う声が上がっている。5年の間に「安倍晋三は国益を追求している」と信じ切っている人間がたくさん生まれているということだろう。腐敗と思考停止が広がっているのだ。
権力を背景に不正を行い、一部の人間の利益を優先させる安倍のような政治家をそのまま活かすことこそ「国益」に反する。

難しい問題、議論の余地のある問題を一刀両断にして、さくさくと実行する政治家は一見痛快だが、この複雑な世の中で、そういうことをする人間は、疑ってかかるべきである。
まだるっこしくとも、一つ一つの問題に丁寧に対処し、少しずつ、現実的な手を打つ政治家に、交代させるべきである。

23日に籠池の証人喚問が決まったという。ロシアならばそれまでに「突然死」する可能性があるだろう。
安倍は1週間の間に籠池を懐柔し、必死で逃げようとするだろうが、あほぞろいで知られる野党の面々は、ない知恵を絞って阻止してもらいたい。

sasayamajou02


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