iyasiike 
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良く考えたら、なぜ「茶漬話」を始めたのか、何の説明もしていなかった。先週、いきなりこのページを見た人は、何のことかわからなかったはず。失礼しました。しばらく、文末に載せておきます。


先日、長野県を駆け足で回った。このときに、松本で「わさび専門店」を見つけた。

http://www.zukulabo.net/shop/shop.shtml?s=129
 

小さなお店だったが、本当に取れたばかりのわさびを丸ごと売っていた。

私が商品を見ていると、近所に住んでいると思しきおばさんが、わさびを買っていった。産地ではこうしてわさびを一本買いするのだろう。
 

500円のわさびを2本(結構大きい)と、あこがれだった鮫皮のわさびおろし1600円、そして「みそわさび」を買った。750円。

北大路魯山人の『魯山人の食卓』には「わさびに凝ると身代をつぶす」というようなことが書いてある。

 



わさびというのは、香辛料ではあるが、わずかな量で刺身やそばなどの味覚を決定してしまう力がある。また、単純な辛みではなく、微妙な甘さがある。香りも複雑であり、モノによって味わいが大きく違う。
 

もっと香りのよいわさび、もっと味が深いわさび、そしてその味をより引き立てるわさびおろし、器。さらには産地から栽培方法まで、こだわり出せばきりがないということだろう。

ちなみに練りワサビや、粉わさび、安い刺身についている刺身の多くは、わさびではなく、ホースラディッシュなど別の植物を使っている場合が多い。ホースラディッシュは、ローストビーフにはつきもの。おいしいが、わさびのような甘さや、ふわっとした香りには欠ける。 


さて、買ってきたばかりのわさびを、茶漬けで食してみようというわけだ。


ご飯の上に、すりおろしたわさびを載せる。鮫皮のわさびおろしは、わさびをシャーベットのような柔らかさにすりおろすことが出来る。香りが鮮烈だ。ご飯に載せて見たのだが、さて、ここからどうする?


お茶をかければ、そのまま拡散して「わさび味のお茶」になってしまうだけだ。またわさびには香りと辛みはあるが、はっきりした味はない。ワンポイントで醤油をかけてもいいが、せっかくの繊細さが台無しになってしまう。


で、考えて、わさびの横に、一緒に買ってきた「みそわさび」を添えて見た。わさび漬けは、わさびと酒粕を漬け込んだものだ。新幹線でもよく売っている。これ、少し甘すぎる上にわさびの風味がしない。

「みそわさび」は店での手作りだから、わさびの風味が鮮烈。まろやかな味わいだが、わさびが味噌の味に勝っている。

こんな感じで置いて見た。

 

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きれいだ。お米は、近江米。
 

ここに緑茶を注ぐのだが、真上から注いでわさびを溶かしてしまっては値打ちがない。端っこからそろそろとお茶を注ぐ。

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で、最初はわさびを突き崩してご飯とともに食べる。緑茶に浸ったご飯がわさびとともに口の中でほどける。わさびの香りが鼻孔に抜ける。
 

つづいて、「みそわさび」とわさび、ご飯を口の中に入れてみる。かなり具体的な「味」がする。これはこれでおいしい。


こういう感じで、一箸ごとに味わいが変わっていく。最後は、「わさび味のお茶」で、ご飯を掻きこむことになる。あっさりしているが、わさびを食べた気になりました。
 

大人の真似をしたがる17歳になるうちの娘が、真似をして食べたが、思い切りむせておりました。

 
「茶漬話」とは

 

茶漬けと言えば、漬物かふりかけ。ご飯にお茶をかけてがさがさと食べると相場が決まっている。

私は昔から忙しい時など、ご飯にお茶をかけて、いろんなおかずを「茶漬けの友」にして食べてきた。で、そのようにして食べると、ご飯で食べるのとは違う、いろんなおいしさ、食べる快感のようなものが感じられることに気が付いたのだ。

飲み屋で友人に、「こんな茶漬け、食べてみたいと思えへん?」と聞くと、「うん、食べてみたい」という反応。架空の茶漬けの話で結構盛り上がったのだ。

ならば一度、本当に作ってみようかと。

ちなみにこのサイトでは、お茶漬けとは、

「ご飯(白ごはんとは限らない)に何らかの食材を載せて(添えても良い)、上から液体(茶でなくても良い)をかけて、加熱したり、加工したりすることなく、そのまま食べる料理」のことを言う。

やってみて、美味しくなくても責任は持てまへんが、まずは、やってみんとて、すなり

 

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